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心と脳を整えてあなたがあなたらしく輝く未来を創造するBrilliantLifeコーチ 五十嵐真弓です。
先日、フェミニストについて考える機会がありました。
私ははじめ、フェミニストとは、女性を認めない社会に反発する少し極端な人たちというイメージを持っていました。しかし実際は全く違いました。
私は彼らから、実はとても身近な問題を扱っていること、女性に限らず男性にも生きづらさがあること、身体的な違いはあるが人として対等で平等だということを学びました。(私の解釈です)
考えるきっかけをくれた友人に本を紹介してもらいました。
その本を読んで、感情に蓋をしている私たちの根源が見えた気がしました。
本はコチラ⇒これからの男の子たちへ 太田啓子
本日は無意識に植え付けられた男らしさや女らしさによる、心の抑圧についてお話します。
身近にあるジェンダーの問題
解消方法が分からない違和感
私の子どもは三姉妹で、女の子しかいません。
ママ友と受験の話をしている時に「まあ、うちの子は女の子だからそんなに頑張って勉強しなくても…。」という言葉を聞くたびにモヤっとしていました。
女の子だから何なの?女は勉強しなくてもいいってどういうこと?
違和感を感じるものの、どうしていいのか分からない。誰に相談することも出来ない問題でした。
関連記事⇒母親だから妻だから女だから年だから?
男の子だから泣かない。女の子だから大人しく。
親戚で集まったとき、思い通りにならなくてわんわん泣いている従弟の男の子に
男なんだから泣くんじゃないよ。
女みたいに泣くな。
欲しかったら取りに行けよ。
なんて言っているおじさんはいませんでしたか?
私の周りにはいました。
私の父も、弟に女の腐ったみたいなこと言うなとか、男なら泣くなとよく言っていました。
女の腐ったのって何だろうって、当時の私は不思議な気持ちで聞いていました。
一方私は母に
女のなんだから大人しくしなさい。
女の子なんだからやらなくていい。
女の子なんだから弟に優しくしなさい。(お姉ちゃんだから)
と言われて育ちました。
今の子はわかりませんが、私のようにアラフィフ世代では当たり前に言われていたのではないでしょうか。
男はいつでも勝つことを期待され、女は我慢を強いられる
友人に借りた本を読んでいたら確かに思い当たることばかり。
女の子は我慢が美徳。
陰ながら旦那さんを支えるのが良い妻で女の人は弱く大人しいもの。
私は母に「旦那さんを優先しなさい。あなたは女のくせに主張しすぎる。」と怒られました。
私が旦那さんとのことで不満を口にすると、聞いてくれないどころか、不満を持つこと自体を許されない環境だったのです。
母には妻たるもの、意見をしてはいけない、どんなことがあっても結婚した責任で我慢し、尽くすのが美しいという理想像があったのでしょう。
女は我慢ばかりで辛いけど、男の人も相当辛い
私は、女性は我慢ばかりさせられて、辛いと思っていました。
しかしこの本を読んで男性も非常に生きにくい社会だと改めて感じました。
稼ぎが多い男の人が素晴らしく、稼ぎの少ない男の人は見下される。
モテる方が賞賛され、モテない人は恥ずかしい思いをする。
女性経験が豊富な方が価値があるような風潮もそうですね。
いつも比べられ、仲間といても優劣が問われています。
強さを求められる分、弱音を吐ける環境は女性に比べても非常に少ないのではないでしょうか。
本の中では以下のように書かれていました。
男の子が道で転んだとき、大泣きすると予測した親が先に「痛くない!」って言ってしまう。(中略)その子の身体の中には痛みとかショックとか、不快な感情が駆け巡っているのが事実なわけです。そこでその子に大人が寄り添い「そうだよね。涙が出るよね。泣いていいよ。怖かったねえ。」と共感し、その不快な感情を言語化してあげることで、初めて子どもは「これは恐怖なんだ」と感情を認識し、受け入れることが出来る。
子どもが自分の中の負の感情を表出しても、他者が受け止めてくれると感じる事。その積み重ねこそが、子どもの感情の健全な発達につながるのです。(中略)言語化する前に「痛くない」と言われてしまうと、子どもは自分の負の感情は受け入れてもらえないことを体験的に学び、その感情を押さえ込んでしまいます。結果それは「解離」という状態を招きます。(略)
これからの男の子たちへ 太田啓子
男性が感情の言語化が苦手なのは、上のような要因もあるのではないかと書かれていました。
自分の感情に蓋をして生きているので、言葉に出来ないだけではなく、自分でも本当の気持ちが分からない。
自分の苦しさに気づいて自分の内面を見ていける男性、言語化できる男性ももちろん一部いらっしゃるでしょう。しかし、蓋をし続け、負の感情をため込んでいった人は、その言語化できない葛藤や不快感の矛先がパートナーを始めとする弱い立場の人に向けられるケースがあります。
刷り込まれたものは気づくまで手放せない
大人になると、父だから母だから、夫だから妻だから、上司だからパートだからと、どんどん自分の蓋が増えていきます。
窮屈さを感じているのに、自分が悪いと自分を責めている人は多いのではないでしょうか。
その苦しさは、あなたのせいではありません
本のことを書くと止まらないのですが、ぜひ子育て世代の方、教育関係の方にも読んでもらいたい一冊でした。
大人の私たちが、自分を責めて苦しい想いや理不尽な思いをしているのなら、子どもたちにはその連鎖を止めたい。
そして、あなたの苦しみは、あなたに価値がないからでも我慢が足りないからでもありません。
無意識に植え付けられた刷り込みが思い込みとなって私たちを縛っているだけです。
あなたは悪くありません。
自分が感じていることを素直に出して、男らしくでも、女らしくでもない、自分らしさを取り戻しましょう。
あなたに寄り添い、そのままのあなたを取り戻す
自分の本当の感情を言語化し自他ともに認めることが子どもの感情の健全な成長を促すように、私たち大人たちも積み重ねてきた感情のゆがみを解消することで、健全な人間関係、健康的な心身、安心できる人生が手に入るのではないでしょうか。
もう遠慮したり、自分を後回しにせずに、本来の自分を取り戻しませんか。
お仲間と話しあう、自分の気持ちを書き出してみる、悲しい、苦しい、辛い、と言っていいと自分に許可を出す。
苦しいのは自分が特別ではないことも知って頂きたいと思いました。
心を解放していく方法は、先に書いたように色々な方法があります。
積極的に取り組んで欲しいと思います。
一人でも多くの人が、そんな呪縛があったと気づくこと。
多くの大人が認識し、子どもたちに同じことを繰り返さない社会を目指す。
この本やジェンダーについて知る機会を与えてくれた友人に感謝です。
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