「失敗しないようにしたい」
「嫌われたくない」
「傷つきたくない」
「できるだけ危ないことは避けたい」
そんなふうに、自分を守ることを優先していませんか?
もちろん、自分の命を守ることは大切です。
でも、ふと思うことがあります。
命を守ることだけが、本当に幸せなのだろう?
やりたいことを我慢する。
失敗しないようにする。
嫌われないように振る舞う。
傷つかないように、自分を小さくする。
命は続いているかもしれません。
でも、その命は輝いているでしょうか?
今回は、一本の映画をきっかけに、
「命を守ること」と「命を輝かせること」について、
自身が考えたことをお伝えします。
「命を守る」だけで、本当にいいのだろう?
先日、
「Return to My Blue」という映画を観ました。
人工呼吸器をつけて生活する男の子や、
さまざまな障害のある子どもたちと家族が、
みんなで無人島を目指すドキュメンタリーです。
普通に移動するだけでも大変なのに、
「無人島?」
最初は、そう思いました。
人工呼吸器を使っている子。
電動車いすで生活している子。
主治医の先生が心配するのも当然です。
「何かあったらどうするのか」
「危険すぎるのではないか」
最初は反対されていました。
でも、お母さんたちは違いました。
とにかく明るい。
「春休みに無人島へ行ってきました」
そう言えたら、かっこよくない?
そんなふうに、子どもたちと一緒に、
行くことを楽しみにしていたのです。
「うちの子には無理かもしれない」
そんな空気がありませんでした。
行きたい。
じゃあ、どうする?
そこから考えていく。
そして、反対していた主治医の先生も、
子どもの楽しそうな顔を見て、
最後には同行することになりました。
無人島に着いた子どもたちの笑顔。
その姿を見て、
私は涙が止まりませんでした。
そして、映画の中のお母さんの言葉が、
強く心に残りました。
「この子の命を守ることばかり考えてきた」
病気が悪くならないように。
危険なことをしないように。
少しでも長く生きられるように。
親なら、そう思うのは当然です。
でも、そのお母さんは続けました。
「命を守ることも大切だけれど、
その命を輝かせることがしたかった」
この言葉を聞いたとき、
私は鳥肌が立ちました。
失敗しない人生より、輝く人生を選びたい
数日前に岡山で、
今井寛先生のお話を聞きました。
今井先生は救命救急医として、
たくさんの命と向き合ってこられた先生です。
そこで聞いた言葉が、
映画のお母さんの言葉と重なりました。
「命は守ることも大切。でも同時に、輝かせるもの」
生まれてきたことが奇跡。
今日も生きていることが奇跡。
当たり前の一日なんて、
本当はひとつもないのかもしれません。
そう考えると、
自分自身に問いかけたくなります。
私は何を守ろうとしているんだろう?
失敗しないこと?
嫌われないこと?
傷つかないこと?
目立たないこと?
もちろん、
自分を守ることは必要です。
無理をしてまで危険なことをする必要もありません。
でも、
「怖いからやらない」
「失敗したら嫌だからやらない」
「嫌われたくないから言わない」
そんな選択ばかりになっていたら、
どうでしょう?
やりたいことを我慢して、
自分を小さくしているうちに、
「本当はどうしたかったんだろう」
となってしまうかもしれません。
私も、映画を観ながら考えました。
私は五体満足です。
日常の中で、
命の危機を感じることもありません。
だからこそ、
自分の命をどう使っているのか。
ただ生きているだけではなく、
ちゃんと活かしているだろうか。
そんな問いが生まれました。
命を守ることと、
命を輝かせること。
どちらか一つではなく、
両方を大切にしていきたい。
そう思ったのです。
「どうしよう」ではなく「私はこれをやりたい」
映画の中には、
もう一つ印象に残った言葉がありました。
「『助けて』と言う人のところに人は集まる。
でも、『やりたい!』と言う人のところに
集まる仲間はもっと素晴らしい」
この言葉は、
岡山で見た景色とも重なりました。
7月19日に開催された講演会。
準備が始まったころは、
参加者が20数名でした。
「岡山だから」
「場所が遠いから」
「連休だから」
「初めての開催だから」
できない理由なら、
いくらでも見つかります。
私も正直、不安でした。
「このままではまずい」
そう思いながらも、
何をしたらいいかわかりませんでした。
そんなとき、
大島塾の仲間たちが動き始めました。
「澪さん、本当に届けたいものは何?」
「何のために、この講演会をやるの?」
何時間も対話を重ねる中で、
澪さんの表情が変わっていきました。
「どうしよう」
ではなく、
「私は、これを届けたい!」
その思いがはっきりした瞬間、
空気が変わりました。
応援する人が増えました。
シェアする人が増えました。
そして、講演会には、
100名を超える方が集まりました。
私は、
特別な集客方法があったからだとは思いません。
一番変わったのは、
澪さんの「在り方」だった。
そう感じています。
「助けてほしい」だけではなく、
「私はこれを届けたい」
「こんな世界をつくりたい」
そんな思いに火がついたとき、
人の心が動いていく。
「手伝うよ」だけではなく、
「私も一緒にやりたい」
という仲間が集まってくる。
だから私も、
これからは、
「できるかな」
ではなく、
「やる」と決める。
「どうしよう」
ではなく、
「私はこれをやりたい」
と伝えていきたい。
私が輝かせたいのは、
子どもたちの可能性。
人が自分の変化に気づいたときの笑顔。
そして、
大人も子どもも、
「自分に生まれてよかった」
「人生って素晴らしい」
そう思って生きられる人を、
一人でも増やすこと。
それが、
私が本当に届けたいものです。
悔いのないように生きたい。
自分の命を、ちゃんと使いたい。
届けたいものを、届けたい。
そんなふうに、
自分の命を輝かせていきたいと思っています。
まとめ
自分を守ることは、
もちろん大切です。
でも、
「失敗しないこと」
「嫌われないこと」
「傷つかないこと」
だけを選び続ける必要もありません。
ときには、
「私は何を守ろうとしているんだろう?」
と問いかけてみる。
そして、
「私は何を輝かせたいんだろう?」
と、自分に聞いてみる。
その答えは、
人によって違います。
やりたかった仕事かもしれない。
子どもとの時間かもしれない。
誰かに届けたい言葉かもしれない。
ずっと心の中にあった夢かもしれません。
大切なのは、
大きなことを始めることではありません。
まず、
「私は本当はどうしたい?」
と、自分の気持ちを聞いてあげること。
そして、
できるかどうかを考える前に、
「やってみたい」と思う気持ちを、
少し大切にしてみること。
あなたは今日、
自分の命を守っていますか?
それとも、
命を輝かせていますか?
どちらが正解ということではありません。
ただ一度、
自分に問いかけてみてください。
「私は、何を輝かせたい?」
その答えの中に、
これからの一歩があるかもしれません。
🌿あとがき
映画を観終わっても、しばらく席を立てませんでした。
「命を守る」と「命を輝かせる」は、
別々のものではなく、
どちらも大切なのだと思います。
私自身も、自分の命をもっと大切に使っていきたいです。
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